妊活の女性へ 妊娠への近道・鍼灸の活用法
妊活から産後まで上手な鍼灸活用法
妊活中の誰もが早い妊娠を望むと思います。
そのために、妊活に鍼灸を賢く利用するには、病院での治療に並行して鍼灸治療を始めることがお勧めします。
鍼灸治療を、半年程、1回/週の頻度で継続治療すると身体が変わってきます。
病院の治療はホルモン剤を使用しますので、身体へのダメージがあります。
そのダメージの回復を図りつつ、妊娠しやすい体質へ身体を作っていきます。
これは、妊活から、妊娠、産後まで上手に鍼灸を活用した女性のレポートです。
不妊治療を始めて3年・・・不妊の検査では原因わからず
結婚は2010年。不妊治療を始めて3年が経っていました。
病院で不妊の原因を検査しましたが、これといった原因は夫婦ともありませんでした。
不妊治療はタイミング療法だけを継続していました。
基礎体温を付けていて、基礎体温表は2層性になっていますが、高温期が10日間くらいで妊娠するには少し短めでした。
また、生理は周期は問題ありませんでしたが、生理痛もあり、2日目をピークに生理期間中に2~3回鎮痛剤を服用するということでした。
排卵は、排卵検査薬で排卵の反応がでないときもあり、排卵していない可能性もありました。
週1回の鍼灸治療をスタート
2015年3月に初診でお見えになりました。
しかし、その時の主訴は腰痛と背部痛。
2診目は、1か月後の4月に来意され、実は妊活中であると打ち明けられました。
来所は、レストランに置かせて頂いていたリーフレットをご覧になったのがきっかけになったそうです。
初診で腰痛とおっしゃったのは、鍼灸治療を受けてみて、妊活の治療をするかどうかを決めるための方便だったということでした。
そうですよね。いつも「鍼灸って受けたいけどどこの鍼灸院に行けばいいのかわからない。いい鍼灸院の見つけ方ってありますか?」て聞かれます。
妊娠、逆子、妊活については特にどの鍼灸院でもできるわけではないので、HPを見てくしかないのかなって思っています。
でも、HPだけでは胡散臭い・・・って疑いますよね。
継続して、来ていただけてよかったです。
そして、週1回の頻度での通院を始められました。
タイミング療法から人工授精へ。体外受精も検討し始める
4月から鍼灸治療を開始。
当院では、並行して自宅でのお灸を勧めています。
この方が自宅でのお灸を始めたのは7/12からでした。
自宅でのお灸は、「三陰交(さんいんこう)」「太渓(たいけい)」というツボに1か所5分間行ってもらいました。
お灸は、「棒灸」を勧めていますが、住宅事情により「〇んねん灸の奇跡・ソフト」を1か所に3つ行って頂きました。
一方で、5月下旬に病院を変え、タイミング療法から人工授精へとステップアップされました。
人工授精を5/30、6/30、7/30と3回行いましたが、妊娠には至りませんでした。
人工授精を3回行った時点で、なかなか結果が出なかったので体外受精を考え始めていらっしゃいました。
妊活中は、人工授精に限らず、毎回、今回こそと思ってチャレンジしますが、その分生理が始まると落ち込みます。
この方は、来院の際にはリラックスされて治療を受けられていました。
リラックスして治療を受けることは、大切なことです!
リラックスして、副交感神経を優位にさせることが大事です。
そして、この方は、生理が来てもあまり感情を出すことはなさいませんでした。
でも、辛いだろうな、悲しいだろうなって思って治療を行いました。
当院では、気持ちを受け止めることを大切にしています。
初診の時に、「妊活中は感情の起伏があります。ですので、治療にお越しの際には感情を出しても大丈夫です。泣きたい時には泣いてください。話をしたくない時には黙っていて結構です。怒りたいときには怒っても大丈夫です。自分の感情をそのまま出すことも気持ちが楽になるので、遠慮しないてください。」と申し上げます。
体外受精を受けるためには病院のセミナーを受講しなければなりませんので、9月にセミナーを受講し、翌年1月に採卵の予定になっていました。
その間も人工授精は継続され、9/29、10/30と行われました。
約半年間、鍼にも毎週通っていただき、食事や生活習慣もアドバイスさせて頂きました。
お仕事で忙しくても、毎日お灸はきちんと行っていらっしゃいました。
妊娠!!
2015年11月15日鍼灸治療。
生理周期31日目。
治療前の身体を診せて頂いた時に妊娠の兆しが見えていました。
これ、妊娠しているかも!!と思いましたが、期待を持たせてしまうと、ダメだったときにがっかりするので、ここでは伝えませんでした。
2015年11月17日。その日は人工授精の結果を聞きに、病院に行く日でした。
その前に、自分で妊娠判定をされました。
これって、ドキドキですよね。
だめだったら、落ち込むし・・・・
けれど、妊娠反応!!ばっちり出ました。
よかったぁ~妊娠されるとこちらもうれしくなりますね。
ということで、体外受精はせずに済みました。
これもよかったです。
結構費用が高いんですよねぇ~。
そして、妊娠していたことは、11月23日の治療の時に「妊娠していました!!」と嬉しそうにご報告を頂きました。
よい報告は、こちらもほっとしますし、本当にうれしいです。
妊娠中も鍼灸を継続し無事出産。産後は体調管理に通院中
この女性は、妊娠してからも継続して鍼灸治療を受けられ、自宅でのお灸も継続されました。
お産も9時間57分で経腟分娩され、出血は中等量でした。
産後、完全母乳で、乳腺炎になることもなく過ごされました。
産休明けに卒乳されて、職場復帰されましたが、復帰後も月1回くらい体調管理で通院されています。
妊活から産後まで、理想的に鍼灸治療を継続していただいています。
私は、妊娠前から産後までの女性には特に、鍼灸治療を活用して欲しいと思っていますで、この方のように上手に鍼灸治療を継続して頂くとホントうれしいです。
鍼灸治療が多くの女性のお役に立てればと願っています。